十和田湖のヒメマス釣り5

秋の十和田湖へ
 

BIA釣り日誌第49話は十和田湖のヒメマス釣り5です。

10月1日から十和田湖のヒメマス釣りが解禁になりました。7月
の特別解禁期間は不漁でしたが、秋の十和田湖にヒメマス釣りのロマンを求めて解禁日と7日の二度にわたり十和田湖のヒメマス釣り
に行って来ました。7日は岩魚釣りの名人、てっちゃんが同行しま
した。



子ノ口・小畳石のヒメマス釣り

 

ヒメマスの漁獲量が大幅減少
 

近年、十和田湖のヒメマスの漁獲量が低迷しています。
湖岸や十和田湖に注ぐ川に大きな群れで寄って来て面白いように釣れた1998年の漁獲量は40トンを超えました。
不漁と言われた昨年の漁獲量はそれでも17トンありました。そして今年は猟師の網にかかるヒメマスの数も少なく、6月までの漁獲量は1トンに留まっています。そのため、湖岸の旅館や食堂の名物、ヒメマスの刺身と塩焼きが姿を消しています。
和井内の孵化場でも今年採卵する分の成魚がまだ三分の一しか
確保出来ていないという話でした。

9月6日の「デーリー東北」の記事によれば原因はえさ不足ということでした。ヒメマスの豊漁はその前年の動物プランクトンの増加に起因しています。水中の動物プランクトンが減少していればえさ不足でヒメマスの成長が遅くなり漁獲量の減少につながると考えられるということでした。



十和田湖の夕暮れとBIA

 

ヒメマスはどこに  
 

今シーズンは7月に3回、10月に2回の全部で5回挑戦しましたが、BIAはついに一匹も釣ることは出来ませんでした。近くの人達は数は少ないですが、何匹か釣っていました。ただし、今年のヒメマス釣りで釣れているのはすべてサイズの小さい3年魚です。
ヒメマスは紅鮭と同じように4年目に放流した湖岸に戻って産卵し一生を終えます。3年魚までは30CM未満で銀色をしていますが4年魚は30CM以上で黒っぽくなります。
昨年秋のヒメマス釣りでは釣れるのは殆どが4年魚の成魚でした。4年魚はどこに行ったのでしょう。

*ヒメマス減少に対するBIA考察

1.98豊漁が原因説

「デーリー東北」の記事によればヒメマス減少の原因はえさ不足という分析ですが、BIAには二つの考えがあります。
ひとつは、98年の豊漁が原因ではないかという考えです。
98年は4年魚が大量に生育し湖をうめ尽くしました。これによりプランクトンが減少しヒメマスの幼魚が生育出来なかったのではないかと思います。

2.ヒメマスの幼魚降海説

98年に大量に生育したヒメマスは十和田湖と奥入瀬川の間にあ
る網を破り、奥入瀬川を下りました。その数は膨大で川がヒメマスで埋め尽くされ、手掴みで大量に取れたそうです
その時、ヒメマスの幼魚も降海する本能で一緒に奥入瀬川に下ったのではないかと思います。今年の成魚は98年に放流したヒメマスのため、この時大量に川を下ったのではないかと思います。

科学的根拠は有りませんが、この考えが正しければ来年は99年に放流した稚魚が帰って来る年のため豊漁になるのではないかと思っています。
今年はロマンだけを求めて来年に期待したいと思います。

蛇足:
来年の秋、奥入瀬川に紅鮭が回帰してくれば面白いですね。



小畳石で釣れた26CMのヒメマス



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