支笏湖のチップ釣り

支笏湖とヒメマス
 

BIA釣り日誌第3話は「北海道・支笏湖のチップ釣り」です。

チップとはアイヌ語でヒメマスの事です。何故青森県から津軽海峡を飛び越えて一気に支笏湖のチップ釣りなのかと申しますと、BIAの20年来の思いがあるからです。

20年前、BIAは研修で2ケ月間札幌に滞在しました。その研修の間に持ち回りで5分間スピーチがありましたが、1件だけ20年間忘れられない印象的なスピーチがありました。

当時の担任の先生のスピーチだったのですが、日曜日に行った支笏湖のチップ釣りのお話でした。
場所は今回もポイントとして選んだ旧有料道路の下の湖岸です。支笏湖の湖岸は80%が自然のままですが、ここだけは護岸工事が行われており、道路に車を止めて湖岸に降りて釣るようになります。

夢中で釣っていたら、途中で1人の男性が道路から降りて来ていろいろと声をかけて来ました。1時間位傍にいて話していたということでした。
さて先生は当日は釣果も良く、ご機嫌で車に戻ったところびっくりしました。なんと自分の車のタイヤが4本とも無くなっていたのです。

何故4本とも取れるかというと、最初からコンクリートブロックを用意して来てタイヤの変わりに車を支えていたとの事です。
あのいろいろと話しかけて来た男性はタイヤ泥棒の見張りだったということに後になって気がついたそうです。

その話を聞いて、タイヤ泥棒の大胆でさわやかな手口とは別に私の頭の中に、タイヤを4本盗まれても気がつかない程の面白い釣り、チップ釣りをしてみたいという思いが離れなくなっていました。これまで、なかなか行けずにいましたが、今回20年来の夢がかなってようやく行く事が出来ましたので以下にレポートします。



チップの湖、支笏湖

 

ヒメマスはどこに
 

事前の勉強としてヒメマス釣りが載っている本を探しましたが見つけることが出来ませんでした。支笏湖の釣り案内の本を見てもヒメマスは出て来ません。あの20年前のチップはどこに行ったのでしょう。

湖岸の食堂で新聞の切り抜き記事を見つけました。ここ数年ヒメマスは釣れなくなったという記事でした。原因はよく分かっていないようです。
湖岸を一周して見ると下の写真のようなフライフィッシングの釣り人をたくさん見かけました。ヒメマスは釣れなくとも何かは釣れるようです。

千歳の釣り道具屋さんに行きました。「餌釣りでチップは釣れますか」と聞いたところ、「最近はチップは釣れないよ」とつれない返事でした。それでもせっかく北海道まで来ているので伝統的な餌釣りでチップ釣りに挑戦することにしました。(実のところBIAはフライもルアーも出来ないのです)



支笏湖のフライフィッシング

 

ヒメマスがアメマスに
 

餌釣りで釣り始めましたが、周りはほとんどがフライフィッシングのため、釣れないのではないかと心配していたところ、なんと3分で最初の一匹が釣れました。
しかし残念ながらヒメマスでは無くアメマスでした。どうやら釣れるのはヒメマスで無くアメマスのようです。

場所を一回変えましたが、アメマスが面白い程良く釣れ、2人で40匹程釣りました。小さいのはリリースしたので、家に持ち帰って塩焼きにしたのは25匹でした。2人では食べきれないため、師匠にモバイルメールで一匹送りました。

アメマスは見るのも食べるのも始めてです。ヒメマス程赤くはありませんがピンク色の身をしていてヒメマスに匹敵するおいしさでした。



支笏湖のBIA

 

ポイントはここ
 

最初のポイントは護岸工事で積まれたブロックの上でしたが二度目のポイントは川が注ぎ込む岩場でした。
ここに移ってから入れ食い状態でアメマス釣りの楽しさを堪能して来ました。



岩場のポイント
   

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