十和田湖のヒメマス釣り

和井内貞行と十和田湖のヒメマス
 

BIA釣り日誌第5話は「十和田湖のヒメマス釣り1」です。

十和田湖のヒメマスは明治38年「和井内貞行」が苦節22年、支笏湖から移植して養殖に成功しております。小学校の授業でこの話を聞いてから初めて、十和田ふるさとセンターの中にある「和井内貞行資料館」を訪ねました。

そこには昭和63年発行の貞行の伝記「われ 幻の魚を見たり  秘録 和井内貞行」の最後の1冊が残っていたので購入して来ました。
その本には、何故十和田湖に魚がいないのか、そして養殖が成功するまで何故22年もの年月がかかったのかくわしく書いてあります。

現在十和田湖のヒメマスは禁漁期間内ですが、十和田湖湖水祭りの期間の10日間だけ特別に解禁されるということを聞いて、師匠と一緒にヒメマス釣りに行って来ました。



十和田ふるさとセンター

 

十和田湖の雲海
 

ヒメマス釣りの日、十和田湖についたのは午前5時です。
太陽が昇ったばかりで天気が良かったのですが、十和田湖は雲海に覆われていました。
当然釣り場は深い霧で当日の釣果に不安を抱かせる天候でした。



滝の沢峠から見た十和田湖の雲海

 

十和田湖西湖岸です
 

やがて、霧も晴れ目の前にすばらしい景観が広がって来ました。
釣りの状況は、舟釣りと岸から釣る人が半々位で、岸から釣る人では投げ釣りとルアー釣りが半々位でした。

全体の釣果は、前日まではかなり釣れていたと言うことですが当日は舟でも岸でもほとんど釣れていないということでした。
当然、我々の周りの人もほとんどの人が釣れませんでした。



西湖岸のBIA


ヒメマスは幻の魚に
 

西湖岸では釣れなかったため、第2ポイントは和井内に移動しました。日中、そこで釣れたのは、八戸から来ていたルアー釣りの女性だけでした。彼女だけ2匹釣れて男性は誰も釣れなかったため、姫鱒はその名前から女性でなければ釣れない魚かと思った程でした。

それでも、さすがに我が師匠です。回りが暗くなって来た黄昏時についに待望のヒメマスを釣り上げました。
それも、最大で33CMのヒメマスを立て続けに3匹です。

1日釣りましたが、私にとってヒメマスは支笏湖についでまたもや、幻の魚になってしまいました。次は10月に再挑戦したいと思います。



フィッシャーレディが釣り上げた33CMのヒメマス

(師匠が釣り上げたヒメマスと同サイズです)


十和田湖のみち子さん
 

朝の5時半から14時間釣り続け、夜の7時30分、暗くなったため、ついに諦めて帰る準備をしていた時です。一人の男性が釣り竿を抱えて隣に来ました。
「もう帰るんですか、これからの夜釣りがいいんですよ」と言いながら、釣り始めました。

「今日はもう帰ります」と言って帰ろうとしたら、後ろから男性の奥さんがやって来ました。
「私が一日中車の中で寝て待ってるのにまだやめないんですって」と笑いながら近寄ってきます。
「今日は十和田湖に泊まりですか。」と聞いたら、終わったら盛岡まで帰るということでした。

なんというすばらしい奥さんでしょう。
帰りの車の中で、師匠と「釣りバカ日誌」のみち子さん以上の奥さんだねと感心して帰って来ました。



師匠が釣り上げたヒメマス



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