ヒメマスは紅鮭の陸封魚で、原産地は阿寒湖です。阿寒湖から支笏湖、十和田湖と移植されました。
湖では餌が貧弱のため、35cmぐらいまでしか成長出来ませんが、海に降海すれば、豊富な餌を食べて紅鮭に成長します。
十和田湖のヒメマスは1998年に大豊漁でした。
その年、大量に生育したヒメマスは十和田湖と奥入瀬川の間にあ
る網を破り、奥入瀬川を下りました。その数は膨大で奥入瀬川がヒメマスで真っ黒に埋め尽くされ、手掴みでも大量に獲れたそうです。
2005年、奥入瀬川で鮭釣りが許可されました。奥入瀬川で孵化して放流している鮭は白鮭ですが、もしかしたら子ノ口の網を越えて奥入瀬川に下りたヒメマスが紅鮭になって帰って来るかもしれません。そんな思いで望んだ鮭釣りでしたが、釣れた3本の鮭は全て白鮭でした。
紅鮭の生息地は北海道以北
本州で孵化、放流している鮭は全て白鮭です。紅鮭は北海道以北でしか生息していません。
紅鮭は上流の湖に注ぐ川に産卵します。今は地球が暖かくなっていますが、昔は田沢湖のクニマスのように、本州の川にも上がっていたようです。
十和田湖もヒメマスが生息出来る環境にあり、宇樽部川もあるので、銚子大滝に魚道を作り、地球が寒冷化すれば、いつの日か紅鮭が上ってくるかもしれません。
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